IPv6まとめ
アドレスの割り当て状況
アドレスの種類
IPv6アドレスは以下の3つに分類される。
ユニキャスト
- IPv4と同じユニキャスト。このアドレスに送信されたデータは、そのアドレスを持つインタフェースに届けられる。
エニーキャスト
- 複数のインタフェースに設定されているアドレスで、このアドレス宛に送信されたデータは、複数のインタフェースの中で送信元から一番近いインタフェースに届けられる。
- 110番に電話したときに、近くの警察へつながるようなもの
ユニキャストアドレス
IPv6のユニキャストアドレスは、そのアドレスの有効範囲で以下の3種類に分けることができる。この有効な範囲をscopeと言う。
グローバルアドレス
- 全インターネットで一意なアドレス
- 001(2進数)で始まる。16進数表記では2000::/3
リンクローカルアドレス
- その名の通り、リンク間でのみ有効なアドレス。
- 1111 1110 10(2進数)で始まる。16進数表記ではFE80::/16
- ルータのない(一時的なネットワークを作るときなど)に使用する。例えば、クロスケーブルでPC同士をつないでファイルをコピーするときなどにリンクローカルアドレスを使用する。
- ホストでIPv6を有効にすると、自動で設定される。Windowsの例だと、MACアドレスが00-06-52-f9-d8の機器の場合、fe80::260:8ff:fe52:f9d8(ffe80::0260:08ff:fe52:f9d8)が自動で設定される。(fe80::060:8ff:fe52:f9d8でないので注意)
- IPv4でも同じ概念があり、169.254.0.0/16である。詳しくはRFC3927を参照すべし。
サイトローカルアドレス
- グローバルでユニークであるが、サイト内や特定のネットワーク内でのにアドバタイズするために使用される。
- 1111 1110 11で始まる。16進数表記でfec0::/10
- 実は、サイトローカルアドレスは2004年9月施行のRFC3879で廃止。でも、プライベートアドレスみたいなローカルアドレスは必要だろう、と言うことで下記の変更された。
- サイトローカルアドレスは、RFC4193で「ユニークローカルIPv6ユニキャストアドレス」(ULA)に置き換えられた。長いので「ローカルIPv6アドレス」と呼ばれ、1111 110で始まる。16進数表記ではFC00::/7
- 先頭8ビット目は、ローカルで管理されているアドレス(1)か、集中管理されている(0)を示すフィールドとなっている。今のところ、ローカル管理の方だけ標準化されることが決定されている。その場合、FD00::/8となる。ローカル管理のときは、FD00::/8のあとにユニークになるようにランダムに生成される40ビットのグローバルID、16ビットのサブネットID、そんでもって64ビットのグローバルIDが書き込まれる。ローカル管理で当面は運用するが、ランダムに生成したアドレスがバッティングするなど問題が発生する場合は、サイトローカルアドレスはFC00::/8の集中管理(セントラルアサイン)で、割り当てをするかもしれないとなっている。
Windowsの動作・設定
詳しくは下記を参照
http://www.microsoft.com/japan/technet/prodtechnol/winxppro/plan/FAQIPV6.mspx
インタフェースに設定されるIP
- RAを受信すると、EUI-64で生成されるアドレスと、テンポラリーアドレスの2つが割り振られる。
- EUI-64だとMACアドレスがばれたり問題があるので、テンポラリーアドレスがある。
- テンポラリーアドレスは、匿名アドレスとか言われたりする。
- Privacy Extensions for Address Configuration in IPv6と言う名で、RFC3041で記載されている。
- テンポラリーアドレスは推奨は24時間(最大有効期限は7日)で、延長不可能。
- EUI-64は、推奨は7日間(最大有効期限は30日)で、延長可能。
- RAで受信したプレフィックス(64bit)と電源起動時の乱数(64bit)を並べて128bitにし、MD5でハッシュを出す。で、先頭64bitをホスト部に使用。残りの64bitは次回のホスト部に使用するためストックする。ホスト部に使用するとき、G/Lビットは0にする。
送信元のIP
インタフェースの確認
ipv6 if (インタフェースの番号) C:\>ipv6 if 5 Interface 5: Ethernet: ローカル エリア接続 Guid {6A57F719-6600-408C-B639-4DCF6766EAB6} zones: link 5 site 2 uses Neighbor Discovery uses Router Discovery link-layer address: 00-03-ff-30-13-a3 preferred link-local fe80::203:ffff:fe30:13a3, life infinite multicast interface-local ff01::1, 1 refs, not reportable multicast link-local ff02::1, 1 refs, not reportable multicast link-local ff02::1:ff30:13a3, 1 refs, last reporter link MTU 1500 (true link MTU 1500) current hop limit 64 reachable time 29000ms (base 30000ms) retransmission interval 1000ms DAD transmits 1 default site prefix length 48
リンクローカルアドレスにping
- 自分のどのインタフェースからパケットを送信するか教えるために、自分のインタフェース番号を入力する。
C:\>ping6 fe80::21b:54ff:fea9:5ed8%5 (%5が自分のインタフェース番号)
各種コマンド
- v6のアドレス等の確認
-
- ipv6 if
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Ciscoの動作・設定
確認
sh ipv6 int fa0/0 FastEthernet0/0 is up, line protocol is up IPv6 is enabled, link-local address is FE80::21B:54FF:FEA9:5ED8 No global unicast address is configured Joined group address(es): FF02::1 FF02::2 FF02::1:FFA9:5ED8 MTU is 1500 bytes ICMP error messages limited to one every 100 milliseconds ICMP redirects are enabled ND DAD is enabled, nunmber of DAD attempts: 1 ND reachable time is 30000 milliseconds ND advertised reachable time is 0 milliseconds ND advertised retransmit interval is 0 milliseconds ND router advertisements are sent every 200 seconds ND router advertisements live for 1800 seconds Hosts use stateless autoconfig for addresses.